REFERENCE DAC
D/Aコンバーター
MSBテクノロジー
DSD256x,PCM384kHz D/A コンバーター
REFERENCE DAC
MSBテクノロジー”Reference DAC”には、Select DACで生まれたMSBの新しいハイブリッドDAC技術によるモジュール構成のDACデバイスが4基搭載されています。
L/R総計8チャンネルともなるパラレル構成によるこのハイブリッドDACは、幾世代にもわたって深化を遂げてきた独自のディスクリート・サインマグニチュード・ラダーDACの究極ともいえるもので、PCMまたはネイティブDSDに応じて変幻自在に最適化・再構成することができるMSB史上最もダイナミックな特質を誇ります。
さらに、伝統の超低ジッターFEMTOクロック機構、優れたヒートシンキング構造など、これまでMSBが培ってきた優れたフィーチャーを現代最高峰のレベルに押し上げています。
[ アーキテクチャー ]
Reference DACの筐体は、本体/電源ともに、分厚いアルミブロックを丹念に削り出したモノコック仕様。そしてそのメカニカル・アーキテクチャーは、必要なファンクションをカスタマイズすることができるフレキシビリティーを持つモジュラー方式によって構成されています。
・デジタル入力モジュールは、同軸/光、AES/EBU、MSB 独自のインターフェースPRO I2SやPRO ISL、MQA対応のQUAD USB、そして、レンダラーなどの多彩なデジタル系から4系統を自在にカスタマイズすることが可能です(同軸/光かAES/EBUのいずれか 1系統は標準装備)。
・アナログセクションはボリュームコントロール機構を内蔵したバランス仕様です。またバランスアナログ入力も装備しています。
[ 赤外線レーザー MSB “PRO ISL” インターフェースによる超高速・超低ジッターデジタル伝送 ]
REFERENCE DACに、双方向レーザー・インターフェース“PRO ISL”オプションモジュールを装着すると、最新のMSBトランスポートからの完璧なデジタル信号搬送が可能となります。
MSB “PRO ISL”は、従来の“PRO I2S”方式と同様にDAC側からトランスポートに対して超低ジッターのマスタークロックを送って完全同期させた上で、L/Rデータとワードクロック、ビットクロックを分離したシリアルバス・データをDACに送り返します。そして、この”PRO ISL”では、
その信号授受に従来のLAN方式よりも格段にスピードを増した「双方向赤外線レーザー」方式を新導入。光ケーブルにはシングルモード・デュプレックス・グラスファイバーを採用し、1Gbpsと言う膨大なデジタルデータを、例え1km先に送ったとしてもそのレベルロスは僅か0.3dB以下という超大容量/低損失の超高速通信を、そして、相互の完璧な電気的アイソレーションを行ないます。ハイビット/ハイサンプルレートのデジタル信号を超低ジッターでビットパーフェクトに伝送する、まさに究極のデジタルオーディオインターフェースです。
[ 最大許容デジタル入力レート ]
・PCM: 44.1, 48, 88.2, 96, 176.4, 192, 352.8, 384 (kHz) (@全入力、各24ビットまで※PRO ISLは32ビットまで)
・DSD: 64x(@全入力 ※但しRenderer,USB以外はMSB TRANSPORTとの接続時), 64x&128x (Renderer入力 / DoP&ASIO@USB2&QUAD USB2 入力 ), 256x (Renderer入力 / ASIO@QUAD USB2 入力 )
[ 超低ジッター・クロック ]
DACの精度を左右するマスタークロックには、あらゆるDACクロックの常識を決定的に上回る、極限の精度単位FEMTO sec.(フェムト秒)にまでジッター値を極小化したMSB独自のモジュールを採用。ジッターは、クロック信号を短い数個単位で見た時の時間軸上での微細なタイミングの揺らぎですが、クロックがごく僅かでも揺らぐと、D/A変換の時々のタイミングは微妙に変化し、その結果、復調したアナログ信号には非高調波歪みが発生し、アナログ音楽信号のハーモニクスと音場情報を不自然に歪めてしまいます。
これまで、DACクロックのジッター値はpico sec. (ピコ秒)の単位で取り沙汰されていたのに対し、その1,000分の1、絶対値では10の-15乗(1,000兆分の1)というFEMTO sec.(フェムト秒)の単位にまでジッターを減少させることに成功し高音質を獲得しています。
MSBマスタークロック・モジュールは、標準仕様として究極精度のFEMTO 33が装着されています。
※写真のスパイクは非標準品。現在はViton Footに変更されています。(@2021.06-)
Viton Foot (Silver/Black)
[ POWER SUPPLY ]
Reference DAC 本体と同サイズで、スタックしてバランスよく配置することのできる専用セパレート電源です。
1台でデジタル系/アナログ系2系統分離DC供給します。
整流・定電圧回路は、もちろんアナログ・リニア構成とし、整流素子には超高速シリコン・カーバイド・ショットキー・ダイオードを採用。真空管動作に近いこの素子は、高効率で大電流を安定して取り出せると同時に、ターンオン/オフの瞬時性に優れ、一般の整流素子につきもののオフ時のリカバリー逆電流の発生とそれに起因するノイズを大幅に低減させています。個々に電磁シールドが施された6個のトロイダルトランスを搭載し、アナログ回路用にプラスとマイナス、デジタル回路とクロック回路専用に独立させた極めて精緻で超低ノイズを実現するパワーサプライです。勿論Reference DAC本体側には、セパレート電源とは別に各回路に対するローカルレギュレーターが装備され更に低ノイズ化と安定性を獲得しています。
[ Specifications ]
[ 標準構成 ]
■プラグインスロット4系統: 内1系統は [ Optical&Coax S/PDIF ] または [ AES/EBU ] の指定デジタル入力を標準装備
(他の3系統は、下記デジタル入力オプションの装着が可能)
■アナログセクションはボリュームコントロール機構を内蔵したバランス仕様。アナログ入力も装備。
■Femto 33 Clock搭載
■Reference Powerbase付
■MSBアルミリモコン付属
■標準カラー: Silver or Black
[ オプション ]
Optical&Coax S/PDIFデジタル入力(Word-Sync BNC Output付)
AES/EBU デジタル入力(Word-Sync BNC Output付)
Pro ISL デジタル・赤外線レーザーインターフェース (LC-LC Fiber Single Mode Duplex光ケーブル付属)
Quad DSD&MQA USBデジタル入力
Network Renderer V2デジタル入力
デジタル入力: 4系統(A~D)のスロットに同軸/光、AES/EBU、PRO I2S(2系統)、Pro ISL 光デジタル入力、Quad DSD&MQA USB、レンダラー入力などのデジタルを装備可能
許容デジタル入力:
Toslink, Coax, AES/EBU: 24/192kHz, 1xDSD(DoP)
Quad DSD&MQA USB: 24/384kHz, 2xDSD(DoP), 4xDSD(Native)
Network Renderer V2: 32/768kHz, 2xDSD(DoP), 4xDSD(Native)
PRO USB(外付)+PRO ISL: 24/768kHz and 4xDSD(DoP), 8xDSD(Native)
※MAC OSXではDSDはDoPのみ、Nativeは出力できません。
アナログ入力: XLRバランスL/R、入力インピーダンス; 100kΩ、最大許容入力レベル; 12V rms
最大アナログ出力レベル: 3.57V rms (対デジタル入力)、12V rms (対アナログ入力)
出力インピーダンス: 150Ω
ボリュームコントロール: 0~106 (ステップ:1dB)
アナログXLR出力極性: Pin 1 = Ground, Pin 2 = Hot, Pin 3 = cold
電源: 100V AC, 50/60Hz
消費電力: 60W, 1W以下(スタンバイ時)
外形寸法/重量: 本体,電源各444W x 73H(脚装着時) x 444D (mm)
重量: 本体12.5kg,電源18.5kg
付属: DC電源コード2本/ AC電源コード1本 / 8 x Viton Foot(M6 ネジサイズ) / グランドワイヤー / リモコン / Micro-USBパワーチャージケーブル
※仕様は予告なく変更される場合があります。