Fyne Audio F500SP
スピーカー
ファイン・オーディオ / スペシャルプロダクション F500SP
スペシャルプロダクション(SP)シリーズの第三弾となるF500 SPは、ハイエンドスピーカー設計の第一人者、そして、ファイン・オーディオの辣腕テクニカルディレクターのDr.ポール・ミルズが、フラッグシップF1とF700シリーズの開発で駆使した高度なエンジニアリングとアコースティックデザインによるアドバンテージを、よりコンパクトでシンプルなキャビネットからなるF500にトリクルダウンした渾身のプロダクツです。
ファイン・オーディオの英国自社工場で一品一品丁寧に手作りされる美しい筐体には、フラッグシップモデルの開発で培われてきたドライバーとクロスオーバー、ベースチューニングなど、スピーカーの能力に関わる膨大なノウハウが凝縮。IsoFlare™、FyneFlute™、BassTrax™という、ファイン・オーディオが誇る驚異のテクノロジーにさらに磨きがかけられています。
●ステップアップしたIsoFlareドライバー:
全帯域にわたり優れた位相特性を得ながら極めて広い指向特性を実現した独自のポイントソースシステムIsoFlareドライバー。そのベース/ミッドレンジユニットには、F700シリーズと同一素材によるマルチファイバー・コーンとFyneFluteサラウンドを採用。磁気回路には、ボイスコイルに高い磁気密度を生み出すフラックスフォーカシングシステムを搭載し、極めて能率の高いタイトな低音再生を実現しています。
単独の磁気回路を持ち、同軸上にマウントされたコンプレッション・ホーン・トゥイーターは、やはりF700シリーズと同様のプレミアムマグネシウムドーム・ダイヤフラムの採用によって、滑らかに伸びきった極めてナチュラルな高域特性を獲得しています。
●クロスオーバーのアーキテクチャーもF700から継承。ClarityCapコンデンサや銀メッキ処理されたvan den Hul OFCワイヤーを登用するなどコンポーネントにはハイエンドパーツを多用しています。また、バイワイヤー接続対応のコネクターパネルには、高周波ノイズの混入をシャットアウトするためのシャーシーアース端子を装備しています。
●BassTrax LFディフューザーシステムは、Tractrixプロファイルディフューザーコーンを一体化した分厚いアルミニウムプレートをサンドイッチ構造とした堅固な台座に組み込まれ、安定性を飛躍的に高めて、BassTraxの威力をさらにゆるぎないものとしています。
ISOFLARE ™
ISOFLARE(アイソフレアー)とは、全帯域にわたる優れた位相特性と広大な指向特性を両立するファイン・オーディオ独自のポイントソース・システム。
トゥイーターとウーファーの開口曲面を複合解析し、高域エネルギーが広角で拡散する絶妙なカーブを導き出すことによって、一般的には鋭い指向性を起こしやすい同軸構成の欠点を根底から解消。広大なサウンドステージに音像を鮮やかに浮かび上がらせます。
●トゥイーター
コンプレッション・ホーン型のトゥイーターには強磁界ネオジウム・マグネットによる独立した磁気回路を搭載。25mm口径マグネシウムドーム・ダイヤフラムは、高域固有共振を可聴帯域外の30kHz以上に、そして低域共振をクロスオーバー周波数の遥か下方に追いやり、中低域とのつながりが極めて自然な、滑らかに伸びきった高域特性を実現しています。
●ウーファー
ウーファーは、マルチファイバー素材によるリジットなコーン型。磁気回路には、ボイスコイルに高い磁気密度を生み出すフラックスフォーカシングシステムを搭載し、極めて能率の高いタイトな低音再生を実現。高剛性アルミニウムダイキャストのシャーシーフレームが不要振動を徹底排除し、自然な響きのミッド/バスと、クリーントランジェントを獲得しています。さらに、F501SPとF502SPでは、0.5ウェイ分の最低域を補強するウーファーを加え、より重厚な低音再生が得られています。。
FYNEFLUTE ™
FYNEFLUTE(ファインフルート) は、ウーファー・コーンのサラウンド(エッジ)の固有共振を排除する独自のテクノロジー。一般的なロールエッジでは均一素材に起因する共振が反作用としてコーンに跳ね返ることで音の変調(色付け)を来たしますが、FYNEFLUTEではコンピューター解析による特殊な溝(フルート)を エッジに刻むことで固有共振を分散排除。クリーンなトランジェント能力を極限まで解放し、極めて自然で闊達なミッド/バスの響きを再現しています。
BASSTRAX ™
BassTrax Tractrix (ベーストラックス・トラクトリックス)ポート・ディフューザーシステムは世界初の特許技術。
低域ポートをエンクロージャーの底に下向きに配し、その開口部に亜円錐状のディフューザーを設けるという、この独自システムは、ポートから発する垂直プレーン波エネルギーを90°向きを変えて360度の水平波に変換。低域の放射特性を圧倒的に改善し、クリアで力強い低域再生を、設置場所の制約を受けることなく実現します。
SPシリーズではこの機構に、分厚いツインレイヤーの重量級アルミベース内部にディフューザーを一体化してマウントするという頑強な構造を採用。BassTraxの威力をさらにゆるぎないものとしています。
CABINET
SPシリーズでは、キャビネットにも機能強化が図られています。
ヨーロッパ・メイドの高密度ボードによるキャビネットは、内部にドライバーの後部支えを兼ねた制振材を強固に組み込み、高品質アコースティックファイバー・ダンピングフォームによる内面処理を施し、箱鳴りを徹底的に抑えこんだ堅牢なコンストラクションを実現しています。
PLINTH
キャビネット底部の台座機構は、F700シリーズのそれを忠実に継承。
重量級のアルミニウム・シャーシーを二層とし、その内部にBASSTRAXディフューザー・コーンを一体化してマウントした極めて堅固な構造としています。
SPシリーズのリジットでどっしりとした台座がもたらす高い安定性は、BASSTRAXの威力をさらに強化し、低歪みで揺るぎのない重低音をもたらします。
COLOR
外装フィニッシュにも特別な配慮がなされています。美しい光沢を放つピアノグロス・フィニッシュが施されたブラック、ホワイト、そしてウォールナット突き板の三種類のカラーバリエーションを持つF500 SPシリーズ。
ファイン・オーディオの英国自社工場で入念に手作りされ、厳格な品質管理を経てペアマッチングされて、送り出されています。
室内楽の微妙なディテールや楽器のニュアンス、ロック・アンセムの圧倒的なパワーと重低音、卓越したその
リアリティーは、まさに「スペシャル」と呼ぶべきファイン・オーディオのスピーカーです。
■別売専用スタンド”FS6″
●寸法:全高(スパイク含まず): 611 (mm), トッププレート: 160W x 230D (mm), ベース部: 277W x 350D (mm)
●重量: 6.5kg(1本, ダンピング材非充填時) ※ダンピング材は付属しません。
F500SP『VGPアワード 2023SUMMER』受賞
[ Specifications ]
●形式: 2way ブックシェルフ, ダウンファイアーリング・ポート w/BassTrax™Tractrix ディフューザー
●推奨アンプ出力 (Watt RMS): 30- 120
●許容入力 (連続、W RMS): 60
●感度 (2.83 Volt @ 1m): 90dB
●インピーダンス(Nominal): 8 Ohm
●周波数特性 (-6dB typical in room): 42Hz- 34kHz
●ユニット構成: 1 x 150mm IsoFlare™ ポイントソース・ドライバー
(マルチファイバー・コーン w/FyneFluteサラウンド・ベース/ミッド + 25mm マグネシウムドーム・コンプレッション・トゥイーター, ネオジウムマグネット磁気回路)
●クロスオーバー周波数: 1.7kHz
●クロスオーバースロープ: 2nd order low pass, 1st order high pass
●ターミナル: Bi-wired対応バインディングポスト/アース端子
●グリル: マグネット着脱式
●外形寸法 (HxWxD): 323H x 200W x 320D(mm)
●質量(1本当り) : 9.0 kg
●外装フィニッシュ: ピアノグロス・ブラック / ピアノグロス・ホワイト / ピアノグロス・ウォールナット
※仕様は予告なく変更される場合があります。