MOMENTUM MONOBLOCK AMPLIFIER

MOMENTUM MONOBLOCK AMPLIFIER

パワーアンプ

新たなるスタートを切った“Dan D’Agostino”
ブランド初のパワーアンプ

かつて世界を魅了したパワーアンプでクレルを興し30年の長きに亘ってハイエンドオーディオの最前線に携わってきたMr. Daniel D’Agostinoが、古巣を離れ自らの名を冠して立ち上げた気鋭のブランドDan D’Agostino(ダン・ダゴスティーノ)。その第1作目となるのが「MOMENTUM」と名付けられたモノブロック仕立てのパワーアンプです。「MOMENTUM」は、ユニークな銅のヒートシンクと分厚いアルミ加工ハウジングの緻密なコンストラクションによって、300W(8Ω)、600W(4Ω)、1200W(2Ω)という、理想的パワーリニアリティーを達成しながら、同時に小型化と省電力化も実現しています。その、革命的な概念と革新的な素材/構造技術を駆使して手造りされる斬新なアンプデザインは、彼自身のこれまでのアンプや他と一線を画すデリケートな音の温度感をも描き分ける深い表現力と、生気溢れる豊かな音楽再現力を現出させます。

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[ 革命的な冷却機構 ]

「MOMENTUM」の左右に位置するヒートシンクには、一般常識的に使われるアルミに替えて、パワーアンプの出力デバイスの放熱用としては初となる“純銅ブロック”を採用。アルミに比べて1.7倍もの熱伝導率を有する銅のヒートシンクが出力デバイスの熱を素早く吸収します。また、その冷却機構には、一般的に多く見かけるフィン形状に替えて“ベンチュリ”構造を採用。分厚い銅のヒートシンクブロックを縦に貫き整然と並ぶ放熱穴は上下の開口部19mmに対して中央部を12mmと絞り込むことで、流体力学におけるベンチュリ効果を発生させ、下から上に穴を吹き抜ける空気の流れを加速。極めて効率よく熱を放出し冷却します。銅の特製ヒートシンクが「MOMENTUM」の小型化に多大な貢献をしているのです。

[ 高エネルギー効率のアンプデザイン ]

ほとんどのハイエンド・オーディオアンプは、電源投入時に数百ワットの電力を消費します。音を出さないアイドリング状態ですら極めて多くの電力消費を伴います。「MOMENTUM」では、ハイエンドオーディオ界におけるエネルギー効率の新しい標準となるべき省電力を実現。 8Ωの負荷に対して300ワットもの大パワーを叩き出す「MOMENTUM」が、そのスタンバイ時にはわずか1Wにも満たない高効率化を達成しています。

[ 高速トランジスター群と選び抜かれたディスクリートデバイス、回路 ]

product-2「MOMENTUM」には増幅素子として現在最も高速で高出力とされるバイポーラ・パワートランジスターをパワーステージとドライバーステージに計28個を搭載。NPN/PNPの12パラレルでSEPP出力段を構築しています。69MHzの超スピードで動作するそれらは、「MONENTUM」の動特性における圧倒的な俊敏性と超広帯域幅の達成に威力を発揮しています。また、それらのパワートランジスターは、フラットパッケージのものとしては極めて堅固なステンレススチール・ファスナーによって銅のヒートシンクにマウントされ、熱伝導性能を最大に発揮させています。 さらに、コンデンサ/抵抗素子には、超高周波数にも、低インピーダンスのスピーカー負荷にも極めて安定性が保たれる特製品を採用。特に音質に多大な影響を及ぼす出力回路のエミッター抵抗には、音質的に優れた高精度1%の巻線タイプを厳選使用しています。フロントエンドからアウトプットステージにいたるすべてのデバイスは完全ディスクリートパーツを登用し、スルーホールの堅固な両面基板にマウントされソルダーリングされるという一種古典的とも言える製造手法をとっています。
そして、もう一つの拘りが、全回路へのデジタル要素を一切排除していることです。保護回路を含むすべてのコントロール回路は少なからず音に悪影響を与えるデジタルクロックと信号の矩形波から解放され、アナログ増幅におけるピュアリティーを極限まで引き出すことに成功しています。

[ ビルド・クォリティーのベンチマーク ]

アメリカの小さな工場で手作業で組み立てられテストされる「MOMENTUM」のシャーシーは、板金加工ではなく無垢のアルミ・ビレッド材から機械加工されています。非共振性に優れ、RFI(高周波障害)やEMI(電磁干渉)からの驚異的なシールド性能をもたらします。
ディスクリート回路を搭載する基板材にはスルーホール構造を採用。表面実装方式に比べて耐熱能力に格段に優れ、抵抗、キャパシターなどの高品質部品登用のフレキシビリティーにも秀でています。使用するすべての抵抗は、1%誤差の高品位金属皮膜ユニットです。入力から出力まで信号経路へのキャパシターを一切挿入しない全段DC結合のアンプ回路は、電源からすべての増幅段を、そして保護回路に至るまでを、デジタル要素を一切排除した完全アナログ仕立ての設計としています。
滑らかに磨かれた銅のヒートシンクの暖かい輝き、ブレゲの時計デザインに通じる精緻なパワーメーター、表には一切のネジを露出させない巧妙なコンストラクション。Dan D’Agostinoが自身の最高傑作と自負する「MOMENTUM」にはハイエンド・オーディオアンプの真のステータスが刻み込まれています。

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[ Specifications ]

● パワー:300W@8Ω / 600W@4Ω/ 1200W@2Ω
● 周波数応答:1 Hz - 200 kHz, -1dB / 20Hz - 20kHz ±0.1 dB
● 歪率(300W@8Ω):0.15% @1kHz
● S/N:105dB、unweighted
● ゲイン:26dB
● 入力端子:バランスXLR×1
● 出力端子:高品位バインディングポスト
● 電源:100VAC 50 / 60Hz
● 消費電力:1W未満(スタンバイ時), 100W(アイドル時), 276W(1/3出力時), 780W(最大出力時)
● 外形寸法:318W × 127H × 533D mm
● 重量:36.0kg

※改良のため仕様は予告なく変更することがあります。(2011.06)

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