次世代のモノーラル・パワーアンプ、”Boulder 1151″

ボルダー「1100シリーズ」初のモノーラル・パワーアンプ 1151 は、同社伝統のバランス・ディファレンシャル回路を継承しつつ、新たに革新的なバイアスシステム「Smart Current output stage」を搭載。高純度かつ強大なパワーを実現しました。

■高純度で強大なパワー

Boulder 1151 は、最先端技術とコンパクトな設計手法の融合により、低能率スピーカーでも容易に駆動できる強力な出力を備えています。8Ω、4Ω、2Ω負荷に対し、それぞれ250Wの安定出力を確保し、最大で8Ω時350W、4Ω時600W、2Ω時750Wのピークパワーを供給可能です。
また、新開発のバイアスシステムとバランス回路構成により、小音量時でも極めて高いS/N比と精緻な音の表現力を発揮します。
この圧倒的なパフォーマンスを持ちながらも、Boulder 1151 は、1110プリアンプと同じ設置面積、1161パワーアンプと同じ体積という、洗練されたスパルタンなデザインを特長としています。

■完全バランス設計と余裕のある出力ステージ

1151は完全バランスの入出力構成を採用し、ノイズを極限まで抑制。増幅段は他の1100シリーズ製品と同様に2ステージ構成としています。
低歪みの高電流をスピーカーに供給するために、電圧ゲインの大半を最初のステージで賄い、出力ステージでは極力ゲインを抑える回路方式をとっています。
小型ながらも1151のモノーラル・ペアには1160を超える40個の出力トランジスターを搭載。さらに、強力なトロイダルトランスと整流素子が生み出す大電流を、12個の平滑コンデンサーを通して供給します。
この余裕ある出力ステージ設計により、発熱を効果的に分散しつつ、ディテールとクリアネスを損なうことなく、あらゆる負荷に対して安定した高出力を実現。低出力インピーダンスとの相乗効果で、瞬発力・スピード感・明瞭度・ダイナミクスを高めます。

■革新的バイアスシステム「Smart Current output stage」

1151には、ボルダーが1年かけて再設計した革新的な自動バイアスシステムを備えた「Smart Current output stage」を搭載。このシステムは、従来の「スライディングAバイアス」方式をさらに進化させ、スピーカーの消費電流を継続的に監視し、必要に応じてバイアスを自動調整します。

電子機器にとって熱は大敵であり、高温は信頼性の低下を招きます。本システムは、トリミングポテンショメーター調整による不安定要素を排除し、クロスオーバー歪みをほぼゼロに抑制。同時に、無駄な熱の発生を防ぎながらパワートランジスタの安全動作領域（SOA）を維持し、クラスA動作領域の安定化を図ります。

1151は、音楽再生における純度・精度・ダイナミクスを極限まで追求した、まさに次世代のモノーラル・パワーアンプです。

■高度な保護回路

1151には、音楽のダイナミクスに伴う急激なピーク電力を安全に出力しつつ、スピーカーケーブルのショートや接続機器の故障が発生した際に、アンプの出力段を即座にシャットダウンして機器を保護する高度な保護回路を搭載しています。

■バイワイヤー接続対応の高電流大型スピーカー端子を装備

■堅牢な筐体構造

コロラド州ルイビルにあるボルダーの専用施設にて、1151の設計、機械加工、組み立てが一貫して行われています。最適な放熱を実現するヒートシンクや筐体は、ソリッドアルミニウムビレットから精密に加工され、フロントパネルには1100シリーズの他製品と同様に、ボルダー社の拠点から約30マイル離れたロッキー山脈ラッグスタッフマウンテン周辺の地図の等高線をデザインとして刻印。
脚部には制振性に優れた特殊素材を積層したダンピング材を採用し、不要な振動を抑制しています。